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桜舞うあの日のままで
第4章 悠の部屋にて……
 ようやく薄目を開き始めた風香は、すぐそばに悠の顔があることを認めると、スッと目を閉じた。

 頭で考えるより先に、風香の唇は自然とキスを求めていたのだ。



 すると、ためらう様子も見せずに、悠は静かにキスをしていく。

 まるで、そうすることが当然であるかのように。




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