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どうか、私を愛してください。
第14章 永一の夢
「大きくなったな、永一。」



目の前にいるのはお父様じゃないのに
なぜか【お父さん】ってつい口から出そうになった。
優しい笑顔で僕を抱っこしてくれた叔父さん。
僕はあの日のこと一生忘れないないよ。




だって、僕の血の繋がったお父さんが抱っこしてくれた日だから。



「ワッ……!!」



「大丈夫か!?永一!」



「大丈夫…」



いきなりグラリと揺らいで落ちそうになったけど、叔父さんが体で受け止めてくれた。



「叔父さんこそ大丈夫!?」



「お前に怪我がなければ大丈夫。」



右手をさすっていたから捻ったんじゃないかってあの時僕は心配したんだ。
叔父さんの顔色もすごく悪かったから――



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