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縄と蝋燭 ~法恵の不貞~
第2章 ■きっかけ
■きっかけ
都心とは少しだけ離れた所に暮らしている、
24歳で結婚し既に夫婦生活も4年を過ぎた、法恵27歳、専業主婦であり結婚生活については不満はなかった、
162cm B88 W60 H89で少しだけウェーブの入ったロングヘアーの誰もが認める美人女性だった。

ただ、性格は見た目とは違い、社交的ではなく、至っておとなしく人見知りが強く、誰とでも簡単に話ができない、まして自ら人に話しかけるようなことはできない女であった。

夫は4歳年上の31歳、職業は消防士であり県内での転勤で赴任、法恵と出会い結婚した、仕事上4日に一度は当直もあり、仕事熱心で暇さえあれば体作りと称してジム通いの毎日、十分なコミュニケーションも取れず、結婚当初からすれ違いを感じる法恵であった。

専業主婦であった為、夫から毎月もらう生活費が法恵の収入、その中から自分のお小遣いを捻出する生活である。

もともと、地元で結婚したので地元の友人も多くいる、特に幼馴染で悪友の奈津子とは、時間があれば遊んでいた、この奈津子の誘いが法恵の人生が大きく変わっていくのであった。

夫からもらう生活費からお小遣いを捻出するようにやり繰りをする法恵だが、奈津子と遊び、自由に買い物をしたり、飲みに行くこともなかなかできない、ある時、奈津子からテレクラのさくらをしてみないかの誘いがあった、既に奈津子はテレクラのさくらのバイトをしているらしく、「毎月ランキングが出るんだけどね、すごく稼いでいる人で月に20万円以上も稼いでいる人もいるんだよ」と奈津子が言う。

法恵は20歳のころから喫茶店のバイトをしており、ある程度の収入で生活しており、結婚してもさほど変わらない生活が送れていたが、夫の依頼によりバイトを辞め専業主婦となった、27歳になると欲しい物も買えない不自由さも不満として出てくる、しかしお小遣いが欲しいと夫へ言う事は出来なかった。

将来のマイホームを持つ夢が法恵夫婦の共通の目標であり、夫の財布のひもは固く明確な理由の無い限り、余分なお金はもらえなかったので、わがままと言われることを怖がり法恵は夫に言えなかったのである。

そんな理由から、マイホームへの貯金の協力もでき、遊べる、買い物もできるお金が稼げるならと、奈津子の誘いに乗ってテレクラのさくらのバイトを始めることになった。
当然夫には内緒のバイトであった。
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