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第2章 元彼

シャワーから出て、服を着ると、和樹が部屋でゲームをしている。

和樹は綾の元彼。
とっくに恋人関係は終わっているが、一人暮らし同士、２人で住んだ方が家賃やら生活費が浮くので、節約の為に同棲は続けている。

本当は区切りを付けて、新しい人を探さなければと思うのだけど…
親からの仕送りだけで生活している私にとって、少しでもお金は節約したいのだ。

和樹はゲーム画面から顔を一瞬上げ、
「今一人でやってたでしょ？」
『し、してないし！てか何のことかわかんないし！』

「ごまかすなよ…何年も一緒にいんだからそんくらいわかんぞ(笑)。」

和樹は悪戯な笑みを浮かべながら、ゲームに視線を戻した。

はぁ～なんで和樹にはわかっちゃうのかな。
３年も一緒に住んでるからか？

『もう！』
３年も一緒にいても、やっぱりそんなことにを言われると恥ずかしくなって、自分の部屋に引きこもる。

部屋の片づけをしていると和樹が部屋に入ってきた。綾のベッドに寝ころんで、またゲームをしている。