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私を委ねた同級生
第1章 出会いから
私と美沙は…クラスは一緒だったが…全くというほど接点がない。
班も違うし…
席も近くはない。
もちろん、共通の友達なんかいない。
しかし、たまに耳に入ってくる美沙の噂話…
性格が悪い…
わがまま…
お嬢さま…
いい噂なんか一つも聞こえてこない。
でも、だからといって…じゃあ近寄るのは止めようとかは思わなかった。
逆に…ますます美沙に対して…興味が湧いてきた。
そんなある日の放課後…私は見てしまったのだ。
誰もいない教室で…美沙は一人…泣いていた。
理由はわからない。
私は、見てはいけないものを見てしまった気分でいっぱい…
美沙も美沙で…誰にも見られたくない姿を見られたって顔をしている。
「ご、ごめんなさい」
私は、慌てて…自分の机に向かい…忘れた宿題プリントを手にして…教室を出ようとした。
美沙の視線が痛い…
美沙のきつめの目がさらにきつくなってたような気がする。
すると、美沙は…私に話しかけた。
「もう帰るの?」
「う、うん」
「ちょっと待って…私と帰らない?」
「うん…いいけど」
え?何?何なの?
この展開…訳がわからない…
泣いているのを見られたから?
口封じでもされるのかな?
なんか怖い…
今まで蓄積されてきた美沙に対する先入観が…頭の中で反復される。
「じゃあ、行こう」
「うん」
校舎から学校の校門まで…一緒に歩くというより…美沙の半歩後ろを歩く私…
校門を出ると…美沙は…
「あずさ。今日のことは…絶対にみんなに言わないでね」
「うん」
なんだぁ…やっぱり口封じだったんだぁ。
ま、この展開だとそうだよね…
あれ?あれ?
この人…私の名前知ってるよぉ…
「わ、私の名前…」
「知ってるわよ…そんなのぉ…あなた、よく私を見てるよね…何かあるのぉ…私に言いたいことでも」
「ううん…ううん」
「じゃあ、なんで見てるのよぉ」
美沙は…笑う。
うわっ…
美沙、可愛い…
時として…先入観ってやつは…逆に相手の魅力を助長してしまう場合がある。
私は…この日を境に…美沙から離れられなくなるとは思わなかった。
班も違うし…
席も近くはない。
もちろん、共通の友達なんかいない。
しかし、たまに耳に入ってくる美沙の噂話…
性格が悪い…
わがまま…
お嬢さま…
いい噂なんか一つも聞こえてこない。
でも、だからといって…じゃあ近寄るのは止めようとかは思わなかった。
逆に…ますます美沙に対して…興味が湧いてきた。
そんなある日の放課後…私は見てしまったのだ。
誰もいない教室で…美沙は一人…泣いていた。
理由はわからない。
私は、見てはいけないものを見てしまった気分でいっぱい…
美沙も美沙で…誰にも見られたくない姿を見られたって顔をしている。
「ご、ごめんなさい」
私は、慌てて…自分の机に向かい…忘れた宿題プリントを手にして…教室を出ようとした。
美沙の視線が痛い…
美沙のきつめの目がさらにきつくなってたような気がする。
すると、美沙は…私に話しかけた。
「もう帰るの?」
「う、うん」
「ちょっと待って…私と帰らない?」
「うん…いいけど」
え?何?何なの?
この展開…訳がわからない…
泣いているのを見られたから?
口封じでもされるのかな?
なんか怖い…
今まで蓄積されてきた美沙に対する先入観が…頭の中で反復される。
「じゃあ、行こう」
「うん」
校舎から学校の校門まで…一緒に歩くというより…美沙の半歩後ろを歩く私…
校門を出ると…美沙は…
「あずさ。今日のことは…絶対にみんなに言わないでね」
「うん」
なんだぁ…やっぱり口封じだったんだぁ。
ま、この展開だとそうだよね…
あれ?あれ?
この人…私の名前知ってるよぉ…
「わ、私の名前…」
「知ってるわよ…そんなのぉ…あなた、よく私を見てるよね…何かあるのぉ…私に言いたいことでも」
「ううん…ううん」
「じゃあ、なんで見てるのよぉ」
美沙は…笑う。
うわっ…
美沙、可愛い…
時として…先入観ってやつは…逆に相手の魅力を助長してしまう場合がある。
私は…この日を境に…美沙から離れられなくなるとは思わなかった。