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私を委ねた同級生
第1章 出会いから
「理由聞かないの?」

「え?何の?」

「私が泣いてた理由…」

「え?いいの?聞いて?って言うか…言いたいの?」

「別に…」

うっ󾭜
会話が成立しない…


「なんか、あずさって…変わってるね」

おいおい…
お前が言うな…

「なんかズバズバと言うし」

だ・か・ら…
お前が言うなって…

「なんか、しゃべり易い」

あのぉ…
私は…しゃべり辛いんですが…


完全に…美沙のペース

ぺらぺらと美沙は…しゃべり続ける。

って…教室の時と違い過ぎるし…
無口じゃないのぉ…

生き生きと話している美沙…

意外…


なんか、こんなシーンをどこかで見たことあるような…

あっ…
『下妻物語』


「ねぇ…ちゃんと聞いてる?」
美沙が私に言う。

「ごめん!聞いてなかった」

「…」
美沙はムッとする。
しかし、美沙は…しばらくすると笑う。

「本当に…あずさって変わってるね」

「なんで?」

「普通なら、一応『聞いてるよ』って言うじゃん。聞いてなくても」

「だって、本当に聞いてなかったし…」

「ごめん…調子乗っちゃったね。なんか嬉しくて…どうでもいい話をしちゃったね」

「どうでもいい話だったんだぁ…」
って…いったいどんな話だったんだぁ?

「うん。でも、久しぶりだよぉ…こんなに話したのぉ…ありがとうね」

「ううん」
って…お礼…言われてもなぁ…

2人は…踏切を渡ってすぐのセブンイレブンのある交差点でバイバイした。

ふぅ、疲れた…
嵐が去ったみたい…

って言うか…
あの人…全く別人じゃん…

あっ…
でも…
よくよく考えると…
美沙のうわさ…


【わがまま】
【お嬢様】
確かに…一理あるかも…


しかし…
【性格が悪い】
これは、どうなんだろう
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