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変心
第4章 兆し
翌日、外出のため鍵をかけようとして異変に気付いた。
ドアノブが何かの液体で濡れている。
水でないことは強烈な臭いを発していることで確実だ。
しかもこの臭いは覚えがある。
そして犯人の目星もすぐについた。
私は気持ち悪い男の部屋のチャイムを連打した。
すぐ出てこない男に苛立ちドアをガンガンと叩く。
そこまでしてようやく男がドアを開ける。
男は昨日と同じ笑みを浮かべていた。
「何なの?!何がしたいの?」
「僕からのプレゼント受け取ってもらえましたか?」
「プレゼント!?あんなのがプレゼントなんておかしいんじゃないの?」
「あんなの?はっきり言ってくださいよ。ザーメンって。奥さんの好きなものでしょ」
「なっ?!好きなわけないでしょ。変態!!」
「変態はどっちなんだろうなぁ。おっぱい半分出てる格好して誘惑してるし、毎日朝から奥さんのエッチな声聞かされてるんだけどなぁ」
「うるさい!!あんたを誘惑してるはずないじゃない」
「そんな叫ばないでよ。もうこんなことしないからドア閉めてもらえますか?近所に淫乱な奥様ってばれちゃうよ。ってもうバレてるか」
殺せるものなら殺してやりたい。
そんな気持ちで男を睨んだ。
「怖い怖い。わかりましたよ。もう奥さんには何もしませんから。あなたが好きな一心で暴走してしまいました。許してください」
「本当ね?」
「本当ですよ。僕からは何もしませんから」
こんな男を信用出来るはずがない。
いきなり態度が変化したことも気になる。
しかしここで妥協しないとエスカレートする恐れもある。
「わかったわ。お互い今日の事は忘れる。次やったら警察に連絡するから」
「わかりました」
少し落ち着き周りを見ると、幸いにも私達のやり取りを見ていたマンションの住人はいないようだ。
安堵して部屋に戻る。
が、ドアノブに付いている液体を見て怒りがまた込み上げる。
私がこんなもの好きなわけないじゃないの。
触れないようにハンカチ越しにドアノブを回し部屋に入る。
なんで私が掃除しなきゃいけないのよ。腹立つ。
雑巾を手に取り濡れたドアノブと廊下を拭き取る。
その時どこからか笑い声が聞こえた気がした。
ドアノブが何かの液体で濡れている。
水でないことは強烈な臭いを発していることで確実だ。
しかもこの臭いは覚えがある。
そして犯人の目星もすぐについた。
私は気持ち悪い男の部屋のチャイムを連打した。
すぐ出てこない男に苛立ちドアをガンガンと叩く。
そこまでしてようやく男がドアを開ける。
男は昨日と同じ笑みを浮かべていた。
「何なの?!何がしたいの?」
「僕からのプレゼント受け取ってもらえましたか?」
「プレゼント!?あんなのがプレゼントなんておかしいんじゃないの?」
「あんなの?はっきり言ってくださいよ。ザーメンって。奥さんの好きなものでしょ」
「なっ?!好きなわけないでしょ。変態!!」
「変態はどっちなんだろうなぁ。おっぱい半分出てる格好して誘惑してるし、毎日朝から奥さんのエッチな声聞かされてるんだけどなぁ」
「うるさい!!あんたを誘惑してるはずないじゃない」
「そんな叫ばないでよ。もうこんなことしないからドア閉めてもらえますか?近所に淫乱な奥様ってばれちゃうよ。ってもうバレてるか」
殺せるものなら殺してやりたい。
そんな気持ちで男を睨んだ。
「怖い怖い。わかりましたよ。もう奥さんには何もしませんから。あなたが好きな一心で暴走してしまいました。許してください」
「本当ね?」
「本当ですよ。僕からは何もしませんから」
こんな男を信用出来るはずがない。
いきなり態度が変化したことも気になる。
しかしここで妥協しないとエスカレートする恐れもある。
「わかったわ。お互い今日の事は忘れる。次やったら警察に連絡するから」
「わかりました」
少し落ち着き周りを見ると、幸いにも私達のやり取りを見ていたマンションの住人はいないようだ。
安堵して部屋に戻る。
が、ドアノブに付いている液体を見て怒りがまた込み上げる。
私がこんなもの好きなわけないじゃないの。
触れないようにハンカチ越しにドアノブを回し部屋に入る。
なんで私が掃除しなきゃいけないのよ。腹立つ。
雑巾を手に取り濡れたドアノブと廊下を拭き取る。
その時どこからか笑い声が聞こえた気がした。