パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 新たな出会いと、心の出会い

「何にもないですよ。ただ忙しいんだなって思って…飄々とこなしてるように見えてたから…」
「でも家の事務所は楽な方だぜ？」
「へ？」

素っ頓狂な返事をする姫紗に対してバックミラー越しに目をやると話を続けるハル。

「他の事務所なんて聞くところによりゃ挨拶周りから売り込み何やらマネージャーがやるんだってな。でもそれ家の事務所社長がやってるだろ。」
「そうだったんだ…」

俯いて聞いている姫紗。そんな姫紗を見てハンドルをきるハル。高台に登り車を止めた。

「ここ…」
「疲れた。少し休憩」

そう言うとバタンと車を降りていくハルの後を追うように姫紗も車を降りる。