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桜花閣の事…
第1章 高坂イズル・18歳

「あの…さ…」
俺の部屋で畳の上で膝を抱えながら竹下は言った
「ん?」
「言いたい事とか色々沢山あるんだけど…」
「だろうね…俺もあるし」
「少し泣いていいかな…立ち直ったら話すからさ」
「どうぞ?」
部屋は竹下の嗚咽に包まれた…俺は台所から流れる良い香りのする空気を吸いながら「なんだかなぁ…」と思っていた
「こういう時は頭撫でたり肩を抱き寄せたりしなよ、バーカ…」
竹下の拗ねた声で現実に戻された
「なんで隠してたの?桜花閣の跡取りだって」
「言えるかよ…」
竹下は俺の隣に座り直した
「なんで私をたすけたの?覚悟してたのに…全部捨てて私は遊女になるって…はっきり言って迷惑なんだけど?」
「俺はただ…」
「バカじゃないの?私達今夜どうなるか位わかんないの?もう私達普通の高校生には戻れないんだよ?
私なんか見捨てて高坂は普通の高校生に戻りなよ?」
「やめろよ竹下…」
勢いに任せた訳じゃない、とにかく竹下の自虐的な言葉を止めたくて肩を掴もうとしたら押し倒していた
「言っておくけど処女だからね」
竹下の強い目線が俺を貫いた
「あ…そういうつもりじゃ…」
離れ様とした俺を見て竹下が溜め息を吐いた
「本当に高坂は分かってないよね…」
そう言って竹下は立ち上がった
「今夜はちゃんとしよ?私もちゃんと言いなりになるから高坂もちゃんとしてね…」
「竹下…」
「普通の同級生のうちに言っておくね、せめて最初位は普通に経験したかったよ…」
俺はただ部屋から出ていく竹下の背中を見送るしか出来なかった
俺の部屋で畳の上で膝を抱えながら竹下は言った
「ん?」
「言いたい事とか色々沢山あるんだけど…」
「だろうね…俺もあるし」
「少し泣いていいかな…立ち直ったら話すからさ」
「どうぞ?」
部屋は竹下の嗚咽に包まれた…俺は台所から流れる良い香りのする空気を吸いながら「なんだかなぁ…」と思っていた
「こういう時は頭撫でたり肩を抱き寄せたりしなよ、バーカ…」
竹下の拗ねた声で現実に戻された
「なんで隠してたの?桜花閣の跡取りだって」
「言えるかよ…」
竹下は俺の隣に座り直した
「なんで私をたすけたの?覚悟してたのに…全部捨てて私は遊女になるって…はっきり言って迷惑なんだけど?」
「俺はただ…」
「バカじゃないの?私達今夜どうなるか位わかんないの?もう私達普通の高校生には戻れないんだよ?
私なんか見捨てて高坂は普通の高校生に戻りなよ?」
「やめろよ竹下…」
勢いに任せた訳じゃない、とにかく竹下の自虐的な言葉を止めたくて肩を掴もうとしたら押し倒していた
「言っておくけど処女だからね」
竹下の強い目線が俺を貫いた
「あ…そういうつもりじゃ…」
離れ様とした俺を見て竹下が溜め息を吐いた
「本当に高坂は分かってないよね…」
そう言って竹下は立ち上がった
「今夜はちゃんとしよ?私もちゃんと言いなりになるから高坂もちゃんとしてね…」
「竹下…」
「普通の同級生のうちに言っておくね、せめて最初位は普通に経験したかったよ…」
俺はただ部屋から出ていく竹下の背中を見送るしか出来なかった

