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俺は貴方を愛してはいけない
第2章 アリッサ、下流貴族
彼は、ふらつく私の足をかばいながら細い道を通り抜けてゆく。
まるで、ダンスでも踊るように―。
惚れ惚れとしてしまうほど、綺麗な青色の瞳―。
昔お母様が、私に読み聞かせてくれた本に出てくる王子様のよう―。
「おっと、大丈夫ですか?」
彼のかんばせをじっと見つめていたら、何かに躓いたらしくよろめいてしまったらしい。
気が付いたら、彼の腕の中に納まっていた。
…なんていい香りなのかしら。
甘いような、それでいて澄んだような―淡い感じの香り。
すん、と鼻を鳴らしてその香りを鼻孔いっぱいに吸い込む。
もっと酔いが回った気がした。
くらり、と視界がぶれる。
「俺、近くに安くていい宿があるのを知ってるんですよ。…今日はもう帰るのをおやめになったほうがいいと思いますよ、俺もそこまで送っていきますから」
あ、そうそう、と彼は私の耳元で話を続ける。
俺に名前、つけてくれるんでしたよね―。
私は、気が付いたら首を縦に振っていた。
まるで、何かに操られているように―。
まるで、ダンスでも踊るように―。
惚れ惚れとしてしまうほど、綺麗な青色の瞳―。
昔お母様が、私に読み聞かせてくれた本に出てくる王子様のよう―。
「おっと、大丈夫ですか?」
彼のかんばせをじっと見つめていたら、何かに躓いたらしくよろめいてしまったらしい。
気が付いたら、彼の腕の中に納まっていた。
…なんていい香りなのかしら。
甘いような、それでいて澄んだような―淡い感じの香り。
すん、と鼻を鳴らしてその香りを鼻孔いっぱいに吸い込む。
もっと酔いが回った気がした。
くらり、と視界がぶれる。
「俺、近くに安くていい宿があるのを知ってるんですよ。…今日はもう帰るのをおやめになったほうがいいと思いますよ、俺もそこまで送っていきますから」
あ、そうそう、と彼は私の耳元で話を続ける。
俺に名前、つけてくれるんでしたよね―。
私は、気が付いたら首を縦に振っていた。
まるで、何かに操られているように―。

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