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俺は貴方を愛してはいけない
第2章 アリッサ、下流貴族
宿の内部もやはり薄暗く、足元が見えないほどだった。
蝋燭の火が凛々しい彼の横顔を照らす。
王子様、というより、王女様を誑かす悪い王子様に見えた。
どちらにせよ、王子様である事に変わりはないのだが。
「久しぶりだな、最近姿を見せないと思ってたよ」
カウンターめいたところに、一人の男性がいた。
この子年齢いくつかしら、8、9歳…?
幼いわね…。
「俺だっていつも暇なわけじゃないよ、どっか空いてるとこ貸してくれ。そうだな…綺麗な朝日が拝めるところがいいかな」
「あいにくながら周囲全部建物があるからそんな部屋ないよ。…って言いたいところだけどサービスしとくよ」
はい、これ、とその子はルームキーと思しきものを出してきた。
可愛らしい、ピンクのおリボンが付いた鍵。
「サンキュ。…では参りましょうか、お嬢さん。足元暗いのでお気をつけて」
彼は私に手を差し出してくる。
この宿の主と思われる子の、いってらっしゃい、楽しんできてね、という声を聞きながら。
彼の手をそっと握りしめた。
蝋燭の火が凛々しい彼の横顔を照らす。
王子様、というより、王女様を誑かす悪い王子様に見えた。
どちらにせよ、王子様である事に変わりはないのだが。
「久しぶりだな、最近姿を見せないと思ってたよ」
カウンターめいたところに、一人の男性がいた。
この子年齢いくつかしら、8、9歳…?
幼いわね…。
「俺だっていつも暇なわけじゃないよ、どっか空いてるとこ貸してくれ。そうだな…綺麗な朝日が拝めるところがいいかな」
「あいにくながら周囲全部建物があるからそんな部屋ないよ。…って言いたいところだけどサービスしとくよ」
はい、これ、とその子はルームキーと思しきものを出してきた。
可愛らしい、ピンクのおリボンが付いた鍵。
「サンキュ。…では参りましょうか、お嬢さん。足元暗いのでお気をつけて」
彼は私に手を差し出してくる。
この宿の主と思われる子の、いってらっしゃい、楽しんできてね、という声を聞きながら。
彼の手をそっと握りしめた。

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