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俺は貴方を愛してはいけない
第1章 マリア、町娘
…そしてなぜか、腰がムズムズしてきた。
何かしら、これ、すごく、こう、もどか、しい…。

彼が、私の口から離れていく。
ほう、と息を吐く彼は、淡いピンク色の空気を醸し出していた。
妖しい、感じの―。

「…ごめんね、苦しかった?」
つい、君がかわいい反応をするものだから、やりすぎちゃった。
ほう、と彼の口から飛び出た欲望が、私の耳をくすぐる。
びく、と体が勝手に震えた。

「じゃ、あ、…ッ、なんて、かおしてるの、きみ…ッ」
彼は、私を見て、そして顔を真っ赤にして、首筋に噛みついた。

やわく、やわく、皮膚を食まれる。
ちゅう、と音がして、透明な糸を引いて離れていった。

そうして、また別の場所に淡い花が咲く。
私の皮膚の上に、花が咲き誇る。

ちゅう、と私の皮膚を吸う彼は、花の蜜を吸うミツバチのようで―。

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