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俺は貴方を愛してはいけない
第6章 アリアンロット、魔女
あたしはドアを大きく開き、奴の顔を見る。
奴は汗と唾液と傷に塗れた顔で、あたしの目を見つめる。

「…こいつ、どけてくれないか?」

先ほどとは異なり、ひどくしゃがれた声でそう言った。
どける気力もないらしい。
…の割に、さっき女にかけていた声は明るくはっきりとしたものじゃなかったかお前。
まぁでかい男だし仕方ないか。

「だいじょう…ひでぇ傷だな、自慢の体が自慢できなくなってるぞお前」

彼は自嘲的な笑みを浮かべ、そうだろう?傷物にされたんだ、と呟いた。
男が着ているシャツの襟をひっつかみ、そのまま後ろへ引き倒した。

「いって…ありがと、んッ…ぅ」

どける時に野蛮人の性器にイイトコロをこすられたらしく、艶っぽい声が漏れた。
どろり、とアナルから白いものと赤いものが流れ出てくる。

「切れてるな、これ。今軟膏塗ってやる」

いい、先に女の治療を、と首を振る。
…どこまで女を優先させるつもりなんだよお前は。
それに女の方は宿の主人が面倒を(というよりご機嫌取りを)見てるからいい。

「治療費の事を気にしてるなら今回に限ってはもらわん。大人しく治療されてろ馬鹿」

あたしは奴の腕を押さえつける。
傷に触るような持ち方をしてやる。
奴は痛そうに顔を歪めた後、ものすごい小声でわかったよ、と返事をした。
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