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俺は貴方を愛してはいけない
第7章 無題、とある男娼
俺はふう、とため息をついた。
誰だよ、彼女をここに呼び寄せたのは。

「あの魔女さんよ、あなたの面倒をみてくれって」

…"あの魔女"め、余計なことを。
ほらお水、枕元に置いておくわね、とオリヴィアは言った。

ことり、と
机の上に透明な器がおかれる。
水面に波が立っていてとても綺麗だ。

沈黙が流れる。互いに何も言う事は無い。
俺は目を閉じた。
眠ろうと思ったのだ。

「貴方はどうして男娼をしているの?こんなに怪我もたくさんして」

俺はその問いに対する答えを返さなかった。
返せなかった、の方が正しいのかもしれない。

瞼の裏は黒い。ただただ闇が広がっている。
俺はその闇を見つめた。じっくりじっくりと。

「寝ちゃったのかしら、サルヴァ」

落胆したような声。
俺は規則正しい呼吸を心掛ける。
空気を吸って、吐いて、吸って、また吐いて。

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