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俺の幼い彼女
第6章 気持ち
昨日と同じ音楽が朝を知らせる。
「おはよーひでちゃん」
今日はなんだか眠たそうな声だな。
それに、幾分か重い瞼をしていた。
「おはよ、寝れた?」
「え!?」
急にパッと目を開いて俺を凝視する。
「そんな驚かなくても…」
「そ、そうだよね。あんま、かなあ」
そう言いながら部屋を出ようとした。
「ゆかり、好きだよ」
なぜか想いを伝えてしまった。
固い唾液を飲み込んだ喉は、手で締められているかのように苦しい。

「う、うん。ゆかりも、ひでちゃんのこと大好き!」
ああ、よかった。可愛い笑顔が見れた。
なんだか不安になっちゃうよな。

「ゆかり、今日は登校日なの」
忘れてた!
そういや言ってたな。
制服を身に纏っていると思ったらそういうわけか。
姿見のある部屋で身支度をしていた。
なんだ、そういうプレイかと思っちゃったよ。
ないか。
「そうか…昨日はそれを言おうとしてたの?」
そう言うと、一瞬動きを止めた。
「えーっと。まあ…」
曖昧だなー。
それより本当にゆかりは可愛い。制服万歳!
ゆかりの中学は、丸襟シャツにベージュのハードベストが校則で決まっている。冬はこれに同じ色のブレザーを羽織る。スカートは黒色で、緑色の細いチェックが入っている。紐の赤リボンは、別に学年毎で違うわけではないらしい。
エロゲのやり過ぎか。

「そうか、登校日かー」
「うん、でも今日行ったら始業式まで休みだから」
そういうと、髪をいじっていた手を止めて、時計を見上げた。
「あと30分あるねー。ちょっと聞きたいことがあるの」
急に深刻な顔でこっちをみた。
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