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俺の幼い彼女
第6章 気持ち
ちょっとまてよ。
だからどうしてそうなる?
一部始終知ってるかのような…
本当に知ってる?ていうか見てた?

「ゆかり、あんなことできない…ちゅ、ちゅうもまともにできないのに…なんか、悔しいよ…」
ああ、まじで見てたのか…

ゆかり、ごめん。

「嘘を突き通すつもりだった。ごめん。」

「うん」

「全部知ってるの?」

「…んっ」

ゆかりの目からは大粒の涙が零れてきている。

「な、なあ?
その、ゆかりと出会ったのは1年半前の2/27でしょ。ちょうどゆかりが誕生日でさ、プレゼントたーっくさん持っててな。電車の急ブレーキで転びそうになったのを助けたんだよね。
そのときはさ、可愛いなこの子って思うだけだったんだけど、まさか同じ駅で降りるとはね。
なんか恥ずかしかったよね。とりあえずその日はそれで終わってさ。」
「うん」
俺、なんの話してるんだ。

「何日かしてゆかりが先に歩いてるの見かけたんだ。一目で分かったよ。ゆかりのこと。
そしたらまたハプニングあったよね。自販機で小銭をぶちまけんの!あれは笑ったなー。助けたのがまた俺だもんね。
ストーカーじゃないんだよ?」
「えっ…んもうっ」
肩をたたいてきた。
こういう何気無いスキンシップが好きだな。
「ゆかりがさ、中学生って知って、だいぶ興奮したね。実は帰ってからゆかりのこと思い出してた。」
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