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第7章 　外科医の正義　ー 天才女医 ー

天才外科医の到着を待つ、春香と恵巳
時刻は、15:05を過ぎていた。

春香は、ある疑問を感じ、恵巳に聞く
「ところで、そんな天才外科医が、なんで婦人科の講師なの？」
「柴門先生は、医療に関しては万能で、乳癌の知識も豊富なんです」
「でも、そんな性格の先生が、学生の為の講師なんてよく引受けたわね」
恵巳の話しを聞く限り、オペにしか興味がないような、天才外科医
臨床実習の講師は、教授の下働きのように感じるのだが...
春香がそう思うのは、当然であった。
...
恵巳は、少し考えてから答える
「多分それは、柴門先生の趣味ですね」
「はあっ？」
「ドSの柴門先生は、学用患者に辱しめを与えるのが好きなんですよ」
「えっ！ドS？...辱め？」
恵巳の思いもよらぬ答えに、唖然とする春香
そんな春香をよそに、恵巳が話しを続ける
「確かに春香さんの言うとおり、柴門先生が講師なんて、私も不思議だったんですよ」
「ドS...辱しめ...」
ブツブツ呟く春香
「これは、ビッチ先輩から聞いた噂話なんですけど...春香さん、聞いてます？」
「えっ！あっ、はいっ」
我に返った春香は、恵巳の話に耳を傾けるのだった。