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第4章 　まさかの遭逢　ー 衝撃事実 ー

院長の話は、5分間にも及んだ
困惑する秋奈と、白衣の若い男2人
春香はずっと、うなずいて対応するしかなかった。

やっと院長の話が終りを告げる
「まあ、今日は宜しくお願いしますよ」
「あっはい」
「あと、ここにいる2人も、実習に参加するので宜しく」
「はっはい」
白衣の若い男2人が、春香に会釈をする
春香も会釈を返す
”つまり、この2人は医学生ってことよね”
春香にとって、実習に参加する医学生との顔合わせは、気まずさしか感じなかった
「私もあとで、実習の様子を見に伺いますから！」
「えっ！はい」
春香は完全に院長の空気にのまれ、ただ返事をするだけだった。
...
院長が帰り際に、2人の医学生に声をかける
「君達は、授業に遅れないように頼むよ」
特室を出て行く院長に、秋奈と2人の医学生が、お辞儀をして見送る

すぐに秋奈が、春香に声を掛ける
「春香さん、何も言わなくてよかったんですか？」
「えっ！あっそうだ」
春香は、生徒の人数が増えたことについて、文句を言うつもりだった事を思い出す
「まあ、今更ですよね。そろそろ準備しましょうか」
さらっと流す秋奈
「そんなー」
茫然とする春香は、自分を見つめる医学生に気付く
”えっ！何この子達？”
近づいてくる2人の医学生に、春香は身構える。