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第4章 　まさかの遭逢　ー 衝撃事実 ー

～前日の夕刻・総合受付の待合室～
赤城は持病の薬を貰うため、病院を訪れていた。

そこで偶然、病院にやって来た、春香を見つけたのだ。
赤城は春香の後を追い、病室をつきとめた
そして、病室から出てきた看護師の恵巳から、春香が学用患者と聞く
赤城はその足で、院長室へと乗り込んで、臨床実習への参加を直談判した
通常、臨床実習は5年生から始まるので、4年生の赤城は受ける事が出来ない
しかし院長は、もう一人4年生を連れてくる事と、見学だけとの条件で了承する。

赤城秀和の父親は、バブル期に地上げ屋から成り上がり、現在不動産業を経営
今では、町に根付いた良心的な、町一番の不動産屋として知れ渡っている。
そして母親は、三代続く医者の家に生まれた、良家の次女である
その母親の兄が、この大学病院の院長、西田であった。

赤城は自分のコネを使い、臨床実習への参加を得たのだ
叔父にあたる院長の条件、もう一人の4年生を探す赤城
しかし、夏休みという事で、旅行や遊びで忙しいようで、なかなか見つからない
急いで家に帰った赤城は、家の前に建つマンション”メゾン･アカギ”に向かう
そのマンションの203号室には、同級生である、山田耕介が住んでいた
赤城は山田に、一緒に臨床実習に出るようお願いする
しかし、苦学生の山田はバイトがあると断る
それでも、春香の裸身を生で見たい、赤城は食下がり
3年生の後輩に連絡をし、山田のバイトの代役を強要する
さらに山田に、当日のバイト代の3倍の報酬を手渡した。