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お礼の時効
第6章 今日は私とベッドで過ごしましょう
春季はひとつ気がかりなことがあった。
このまま和臣と一緒に同居を続けた場合、避けて通れない問題があったからだ。

それは春季と和臣の互いの立場の問題だった。
例えば同じ刑事事件を扱うことになった場合、春季は弁護士の立場で被告人を守るべき立場にある。
かたや和臣の立場は検察官で、被告人の罪を弾劾する立場になるのだ。
簡単に言うと同じ刑事事件を扱うことになったら、二人は互いの立場上法廷で争うことになる。
敵対ではないが、互いの主張を通し、それを裁判官が判断するのだ。いくら己を律しても、大なり小なり甘えはでてしまう。

そうならないように調整することも可能ではあるが、結局周りに気を遣わせてしまうことに変わりは無い。

何も考えずにこのまま捨ておけるものではないし、自分はそのようなことはできない。
なによりそのことで、依頼人に迷惑がかかる。

かつての恋人とは同じ弁護士同士だったから、気楽に振る舞えた。
だが今は――――

いつかは選ばなければいけない道だ、ならば早めに用意をしたほうがいいかもしれない。
春季は以前大学時代の友人から、自分の働いている会社の法務のほうへ来ないかと誘われていたのを思い出した。

友人へメールを打った。
この先どうなるかわからないけれど、道筋は立てておいて損はない。

話を聞いてその後考えよう、春季は最初の決断を迫られていた。
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