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仮面というもの
第2章 美しい妻と可愛い彼女と……
お風呂から上がると、月は腰まである長い髪を乾かす。

「別に、自然乾燥させとけば良いだろ?」

「ダメよ。きちんと乾かさないと傷んでしまいますもの。」

俺は、早くヤりたいから一番この時間が萎える。
どうせ終わった後もう一度お風呂に入る癖にわざわざ乾かす。

乾かし終えた月はスタスタと俺の所へ来て、耳元で囁く。

「さぁ、寝室へ参りましょう?
だ⚫ん⚫な⚫さ⚫ま♡」

この溢れんばかりの色気は何なのだろう。
月の誘うような表情を見ている時はいつも、浮気なんてしないでずっと月を独占したいと思ってしまう。

そうして寝室へ行った俺は、月によって押し倒される。

「……旦那様。
何もしていないのに硬くなっておりますわ。」

そう言うと月は服の上から俺のを擦ってくる。

「くっ……つ、月…キスをさせろ。」

「かしこまりました。旦那様。」

いつも、月とのキスは、月がリードする。

「旦那様。もっと舌を絡めて下さいませ。」

「お、おう。」

月のキスは上手い。
本当にキスだけでイケそうなくらいに。
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