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淳、光と闇
第9章 淳、屈辱の夜
「この人は…
確かに一度は私をレイプしましたが…
それでも、さっきの男達から…
淳を助け出してくれたのです。
ですから…どうか旦那様…
この人を…お許し下さい…
それに…この人は…
淳をレイプしたといっても…
中出しはしなかったのです。
ですから本当の悪人ではありません。
旦那様、どうか…どうか…
淳に免じてこの人を…
お許し下さい…」
淳は省吾にすがって必死になって
バーテンを助けるように頼み込んだ。
ジロリとバーテンを見る省吾。
そして淳も見た。
「旦那様…」
「淳ちゃん、
この者は…本当に…
淳ちゃんの中に出さなかったのだね?」
「は、はい!!」
「そうか…」
再びジロリとバーテンを睨んだ省吾は
「お前は…本来なら
この場で半殺しだが…
わしの可愛い淳のお願いでもあるので…
お構いなしとするが…
今度、淳に強引なことをすれば…
わしはお前の命を保障しない…
分ったか?」
「は、はい!!」
「だが…しかし…
何故、一度は淳ちゃんを
襲ったお前さんが…
淳ちゃんを助けたのかね?」
省吾は二人を見て聞いた。
後で由美が省吾を突っついている。
「俺は…淳さんに…
一目惚れしました…」
「な、何と!!」
省吾は頭を抱えて淳に
「淳ちゃん、わしは…
初めて悪人に被害者が
一目惚れされてという話を聞いたぞ?
で、淳ちゃんはどう思っているのかね?」
淳は赤くなりながら
「まだ…淳には…
どうして良いか…
分りかねます…」
それを聞いた省吾は笑い出して
「そうだろうな…
自分を襲った犯人が
自分に惚れたなんて…
前代未聞だ。」
「旦那様…」