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淳、光と闇
第11章 片羽の天使
雄二は中々休みが取れずに
その為に淳とも会えない日々が続いた。
「辛い…寂しい…」
そんな想いを払拭するかのように
淳は働いた。
そんなある日…
竜馬が淳を呼んで
「実はね、淳ちゃんに
お願いがあるのだが…」
「はい、何でしょう?」
「今行っている施設に
恵と言う少女がいるけど
知っているかね?」
「はい、片腕の少女ですね?」
「そうだ…その恵ちゃんが…
今もう片方の腕も癌に侵されている。
そこで…淳ちゃんの病院で
見てもらいたいのだが…
出来るかな?」
「そうですか…
とりあえず、看護師長に
相談してみます。」
「頼むよ…
時間がない…」
淳は帰りに病院へ寄って看護師長と
面談して恵の事を話した。
「そうですか…
それは…気の毒に…
さぞ辛い思いをしているでしょうに…
淳ちゃん、明日にでも
恵ちゃんを外来へ連れてきなさい。」
「はい、有難うございます。」
次の日、施設から恵を連れ出した淳。
「先生…どうして…
恵は病院へ行くの?」
「恵ちゃんは病気の可能性があるの。
でもね、早いうちなら治るのよ。
だから先生の勤めている病院で
見てもらって早いうちに治すの。
分りましたか?」
「恵は病気なの?」
「そうよ、病気よ…」
「治るの?」
「治るわよ。
先生と一緒に治しましょうね?」
「先生と会えなくなるの?」
「会えるわよ。
先生はその病院で看護師さんをしているのよ。」
「へぇ…知らなかった…」
恵は感心したように淳を見た。
外来にて淳の病棟の医師が恵を診察する。
そして淳に
「この子の…
身元引受人はいるのかね?」
「いえ…施設所属ですから…
でも、必要なら私が身元引受人になります。」
「そうかね。
では、淳君に説明しようか…
恵ちゃんの腕は癌です。
悪性腫瘍…しかし、治療が早ければ
命は助かる…が…」
意思は言葉を区切った。
その為に淳とも会えない日々が続いた。
「辛い…寂しい…」
そんな想いを払拭するかのように
淳は働いた。
そんなある日…
竜馬が淳を呼んで
「実はね、淳ちゃんに
お願いがあるのだが…」
「はい、何でしょう?」
「今行っている施設に
恵と言う少女がいるけど
知っているかね?」
「はい、片腕の少女ですね?」
「そうだ…その恵ちゃんが…
今もう片方の腕も癌に侵されている。
そこで…淳ちゃんの病院で
見てもらいたいのだが…
出来るかな?」
「そうですか…
とりあえず、看護師長に
相談してみます。」
「頼むよ…
時間がない…」
淳は帰りに病院へ寄って看護師長と
面談して恵の事を話した。
「そうですか…
それは…気の毒に…
さぞ辛い思いをしているでしょうに…
淳ちゃん、明日にでも
恵ちゃんを外来へ連れてきなさい。」
「はい、有難うございます。」
次の日、施設から恵を連れ出した淳。
「先生…どうして…
恵は病院へ行くの?」
「恵ちゃんは病気の可能性があるの。
でもね、早いうちなら治るのよ。
だから先生の勤めている病院で
見てもらって早いうちに治すの。
分りましたか?」
「恵は病気なの?」
「そうよ、病気よ…」
「治るの?」
「治るわよ。
先生と一緒に治しましょうね?」
「先生と会えなくなるの?」
「会えるわよ。
先生はその病院で看護師さんをしているのよ。」
「へぇ…知らなかった…」
恵は感心したように淳を見た。
外来にて淳の病棟の医師が恵を診察する。
そして淳に
「この子の…
身元引受人はいるのかね?」
「いえ…施設所属ですから…
でも、必要なら私が身元引受人になります。」
「そうかね。
では、淳君に説明しようか…
恵ちゃんの腕は癌です。
悪性腫瘍…しかし、治療が早ければ
命は助かる…が…」
意思は言葉を区切った。