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淳、光と闇
第16章 省吾からの旅立ち
そこへ淳が庭へ入ってきた。

「き、来た!!」

淳は庭を駆け足で駆けてきて

屋敷の前に立つと窓から見ている

省吾を見つけ大きく手を振って

「旦那様ぁ!!」

満面の笑みを浮かべて省吾を呼んだ。

「淳ちゃん!!」

にこりと笑って省吾は手招きする。

玄関まで由美が出迎えに行き

「淳ちゃん、いらっしゃい。
もう、旦那様は昨日から
まだかまだかとうるさいのですよ?」

と笑いながら淳を出迎えた。

「御無沙汰しています…」

「本当に久しぶりね。
元気だった??」

「はい!!」

「さ、上がって…」

「はい!!」

由美は淳を省吾の部屋へ招きいれた。

「おぉぉ、
淳ちゃん、良く来たな。
ささ、こっちへ…」

省吾は待ちくたびれたと言う表情で

淳を自分の横を座らせた。

「淳ちゃん、良く来たな。
良く来てくれたなぁ。」

既に涙目の省吾。

「まぁ、旦那様。
そんなに時間経っていないですよ?」

「わしには果てしなく
長く感じたわい…」

「淳は嬉しく思います。」

「うんうん…」

嬉しそうに淳の頭を撫でる省吾。

「あ、そうだ。
旦那様、淳は何も手土産を
思いつきませんでしたが…
昨日、これを作って参りました。
名品でも名作でもないですが。
お店で作り方を習いながら…
旦那様の為に
淳は一生懸命作りました。
お気に召して頂けたら
淳は嬉しく思います。」

淳が差し出した物は…

お世辞にも格好が良いとは言えない

湯飲み茶碗だった。

淳は手作りに拘って。

省吾の為に…

お茶が好きな省吾の為に…

湯飲み茶碗を作って持参したのだ。

「淳ちゃん…」

すでに、省吾の目は

決壊したダムになっている。
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