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淳、光と闇
第16章 省吾からの旅立ち
「お気に召しませんか?」

不安そうに省吾を見る淳。

「誰が淳ちゃんが
一生懸命作った湯飲み茶碗を…
気に入らぬと申す者がおるのじゃ。」

それだけ言うのが精一杯の省吾。

「有難う…有難う…」

涙を浮かべながら省吾は

「これは、我が家の家宝じゃよ…」

そう言って湯飲み茶碗を抱きしめた。

「淳ちゃんが
淳ちゃんが
わしなどの為に
嬉しい、嬉しいぞ、
淳ちゃん…」

「良かった…
旦那様が気に入ってくれた。」

安どの表情を浮かべる淳。

省吾は淳をしっかりと抱きしめて

「本当に淳ちゃんは…
良く出来た優しい子じゃ…」

「だ、旦那様!
淳は苦しいのです…」

「あ、悪い悪い…」

「ポカッ!!」

後で由美が省吾を雑誌で叩いた。

「全く…」

「旦那様!!」

「な、なんじゃ?」

「淳ちゃんが困っているではないですか?」

「ははは…許せ…つい…」

「旦那様ったら…」

三人には笑顔が溢れた。

「あの…」

「なんだい?淳ちゃん?」

「あのですね。
淳は今日は旦那様に
お仕えと言うか…
ご奉公に参りました。
故にあまり寛大な
歓迎は無用かと…」

上目使いに淳は省吾に言う。

「なんと!
淳ちゃんがわしに奉公とな?」

「はい。
今日はその為にお休みを
頂いてまいりました。」

「そうかそうか…」

にこにこと笑う省吾。

その後、三人はお茶を飲みながら

会話に花を咲かせた。

淳はあった事をすべて省吾と

由美に話して聞かせた。

勿論、襲われたことなど辛い事を含めて…

それを聞いた省吾は涙を流し

由美は怒りに震えていた。

しかし、楽しい話題が多かった為に

二人は何とか怒りを抑えた。
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