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淳、光と闇
第16章 省吾からの旅立ち
それをじっと見つめる省吾。

「淳ちゃん、今の言葉に
嘘偽りはないな?」

「はい、天地天命に誓いまして…」

「淳は、今日…
わしに抱かれに来たのか?」

「は…い…」

下を向いて答える淳。

「そうか。
淳ちゃん、心の準備は
覚悟は…出来ておるのか?」

「はい…」

「淳ちゃんがそう申すのなら…
わしは遠慮はせんぞ?」

「それは覚悟の上で御座います…」

「後悔はせぬのか?
雄二に悪いとは思わぬか?」

「雄二には悪いとは思っています。
後ろめたさもあります。
しかし、淳はそれ以上に
旦那様に目をかけて頂きました。
可愛がっても頂きました。

ですから最後くらいは
旦那様に抱かれて…
淳は生まれ変わりたいと思います。」

「そうか…」

そしてまた淳を見つめる省吾。

淳はこれで省吾の機嫌を

損なうかも知れぬと覚悟を決めていた。

そしてそれは雄二にも及ぶかもしれない。

最悪、雄二はここに入られない。

もしそうなったら…

全ての勤めをやめて知らない町で、

見知らぬ町で…二人で静かに暮らそう。

淳はそこまで考えて今日

省吾の元を訪れていた。

じっと省吾は淳を見ている。

淳は黙って下を向いたままだ。

時が過ぎた…

「淳ちゃん、今回の事で
わしが機嫌を損ねたら
淳ちゃんはどうするつもりじゃ?」

「はい、その時は
雄二と二人、見知らぬ町で
ひっそりと暮らしたいと思います。」

「わしが追っ手を差し向けたら?」

「その時は
雄二といつまでも逃げまする。
雄二とは
離れる訳にはいきませぬ。」

「わしと雄二
どっちが大切じゃ?」

「勿論、雄二で御座います。」

「それをわしの前で言うのか?」

「旦那様の前だからこそ
淳ははっきりと申すのです…」


「ワッハハ…」

いきなり省吾は笑い出した。

淳はそれを黙ってみている。

「淳ちゃんよ。」

「はい…」
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