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淳、光と闇
第17章 咲とおしゃれと美紀
しかし、咲は良くこの規則を破る。
普段は決して見せる事はないが
咲はよくブルーの下着を着けてきた。
浩二の好みであるのと咲もブルーが好きだ。
更衣室で結花は咲に
「咲ちゃん、またブルーなの?
見つかったら…怒られるだけでは
済まないわよ?」
「大丈夫…そんなに簡単に
見せるものでもないから。
それに浩二がこの色…好きなの。」
「それは分るけど…
仕事中はまずいわよ?」
「看護師長には滅多に
ここではあわないから…」
ところがこの時は鉢合わせしたのであった。
「ふぅぅ…
今日は早めに終りました。
あ、結花ちゃん、咲ちゃん…
お疲れ様…」
そう言いながらさゆりが更衣室に入ってきた。
白衣を脱いだばかりの結花と咲…
どう見ても…白衣の下は…
咲がブルーの下着を着けているのを
さゆりが見つけ
「咲ちゃん!!
貴方、その下着…」
「げ!!やべっ!!
婦長さん…」
「婦長さんではありません!!
咲ちゃん、何ですか?
その下着は…」
さゆりに見つかって青ざめる咲…
ここの病院では規則違反は重罪だ。
特に下着の件については破れば…
院長の前で謝罪して…始末書を書かされ…
婦長名物のお説教が…
これを考えるだけでこの病棟では
咲以外は下着の色だけは絶対に守っていた。
「あ、婦長さん…」
結花がさゆりに
「お疲れ様です…」
と頭を下げる。
「結花ちゃん、お疲れ様…」
そう言いながらさゆりは結花の下着も
チェックしていく。
「巻き込まれる…」
結花は咲を睨みつけた。