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淳、光と闇
第17章 咲とおしゃれと美紀
咲は下着の件は今回で二度目…
一度目はさゆりの判断で説教だけで済んだが…
今回は流石にそれは…ない…
「咲ちゃん!!」
さゆりは固まっている咲を睨みつけた。
「は、はい!!」
咲も今回二度目と言う事は承知しているので
さゆりに見つかって固まって動けない…
「明日…朝一番で…
私のデスクまで…来て頂戴…」
さゆりの目が完全に怒っている。
「はい…」
デスクと言う事は看護師長専属の課があって
そこまで来いと言う事…
そこには各課の看護師長が集まっている。
そんな所で説教されたら…
いや、その前に下着の件で…
他の課の看護師長に知れたら…
咲の目の前は真っ暗になった。
「婦長さん…
ごめんなさい…」
咲はすぐにさゆりに頭を下げる。
結花も事の重大さを感じて咲と一緒に
「婦長さん…
咲には皆からよく言って聞かせますから…
お願いです…許して下さい…」
懸命に頭を下げる二人。
そこへ美紀と淳が仕事を終えて
更衣室に入ってきた。
さゆりに睨まれて頭を下げている
結花と咲を見つけ
「あれ?どうしたの?」
と声を掛けるがさゆりの鋭い眼差しを
感じてただ事ではないと直感した。
「あ、淳、美紀さん…
お願い…助けて…咲ちゃんを…
助けて…」
泣きながら二人にすがる結花。
二人は結花から話を聞いて真っ青になった。
咲の下着騒動は二度目で今度やったら…
どうなるかを美紀も淳も良く知っている。
二人はさゆりに
「婦長さん、どうか…
咲ちゃんを…お許し下さい…」
と懸命に頭を下げた。
「駄目です!!
絶対に許しませんよ?」
じろりと三人を睨むさゆり。