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淳、光と闇
第18章 淳、命の重さ
「先生、それって…?
どれだけ楽しむかって事?」

「そうね、それもあるわね。
でも、それだけじゃ
ないと思うの。

皆は楽しいときは楽しい、
悲しい時は
悲しいと思うでしょう?

人は生きている間に
そんな気持ちに
何回なれたかで
生きた価値が決まるの。」

「先生、価値って?」

「価値ってね。
お金で買えない大切なもの。
そうね、例えば…
皆が元気で授業を受ける事が
先生にとって価値の高い事。

でも、誰かが具合が悪くて。
欠席する子がいると
先生の感じる価値は低くなる。

感情って言うのだけど
それが一杯あると
価値は高くなります。」

「そうなんだ。
元気で授業に出れれば
先生の価値って高いの?」

「高いわよ。
みんなの笑顔は
お金では買えないもの。」

「ふぅん…」

「だからね
人はそんな価値の高い事を
どれだけするかで後悔しない
生き方って出来ると思う。

皆には難しい事かも
しれないけど…
先生は人は
何年生きたかではなくて
どれだけ価値の
高い生き方が出来るか?
それで決まると思う。」

「先生、難しいよ。」

「そうね、難しい事よね。
あのね、皆は20歳まで
生きる事が出来ないって
自分で知ってるでしょう?」

「うん、知ってる。」

「ちょ、ちょっと
待った!!」

ゆりが手を上げて

「淳!!あんた!
なんて事を!!
ねぇ、皆?
20歳まで生きれないって
知っていたの?」

「うん、お姉ちゃん、
ここの子はみんな知ってるよ?」

「そ、そんな…」

「だからね、
誰かが死んでしまうと
やっぱり悲しい。
でも、例えば13年生きたとして
その子は13年も生きれたんだって。
皆、そう思ってる。」
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