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淳、光と闇
第18章 淳、命の重さ
「で、では
それをそう考えなさいって
先生は教えてくれたの?」

「そうだよ。
それまではやっぱり悲しかった。
友達が死んでしまうのは…
でも、先生がそう思いなさいって
教えてくれてから
皆は死ぬのが怖くなくなった。

だって、13年間も
生きていれたんだから。」

「そ、そんな…」

ゆりはがっくりと崩れ落ちて

「そんな…あんまりだ。」

両手で顔を覆う。

「ゆり、気持ちは
分かるけどね。
さて戻りましょうか?
今13年間も
生きていれたって言ったけど
その13年間の間…
皆がどれだけ嬉しかったか?
楽しかったか、悲しかったか。
辛かったか?

それを沢山して欲しいの。
それが、人としての
生きた証…そうね、
価値観が高いって事かな?」

「ま、待って!!」

結花が手を上げた。

「いくら
価値観が高いからと、
それは自分で
思う事ではないの?」

「違うわよ。
価値観が高いと言う事は、
それだけ周りの友達や
知り合いに与える感情が、
影響が強いと言う事。

それは自分で思う事ではない。
立派な人は、それだけ周りに
与える影響力が強いでしょう?
それと同じよ。」

「し、しかし…」

「良いから聞いていて。
皆、だからね?
貴方達は20歳までしか
生きられないけど。
その間にさっき言った事を
沢山すれば…
それは80年
何もしなかった人よりも
凄く立派な事だし凄いと思うよ。

そしてそれは…
多くの人の心にいつまでも残る。
20歳まで貴方達は
何を残すかを考えて欲しい。

今日の授業は皆には
難しい事だったと思いますが
先生は
皆が何年も生きていられた?
そう思ってくれている事が
凄く嬉しいし、
凄い事だと思います。

何年生きたか?ではなくて
何年生きていられたか?
これがとっても大切なの。

では、今日の先生のお話は…
これでおしまいです。

あ、今日はね、先生が
尊敬している人達が見に来て
くれているから先生も
緊張しましたよ。」

参観者が驚く中さゆりと省吾は

腕を組んで黙っていた。
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