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淳、光と闇
第18章 淳、命の重さ
しかし、他の者は…

授業が終ると

「淳!!あんた!!
子供達に何て事
教えているの?」

と淳に詰め寄った。

淳は

「現実は現実。
言い方は悪いけど。
あの子達は貴方達より
生き方を心得ていると思います。」

淳はそう言って職員室へ戻った。

「淳、あんた…」

それを優子たちは見送った。

そこへさゆりと省吾が

「淳ちゃんは正しい事を
子供達に教えている。
いかんせん嘘を言って
ただ、頑張れと言っても
あの子達は喜ばない。

それなら本当の事言って
生きた証を立てさせる事が
あの子達にとって何よりでは
なかろうか…?」

「そ、そんな…
まだ年輪も
行かない子供達に。
惨い…」

「何年生きたか…
ではなくて
何年生きていられたか。

この違いは大きいわね。
淳、あなたは
いつの間にそんな
難しい事覚えたの…?」

さゆりがそう呟いた。

「美紀ちゃん?
貴方は淳の様に
考える事出来ますか?
人に教える事出来ますか?」

「婦長さん、
私には今の淳の考え方は
出来ませんし、伝える事なんて
出来ません。あの子は?」

「そうね…」

優子が

「あの子は
私達が知らない間に強くなった。
優しくなった。
いつの間に?」

そう呟いた。


それから数ヶ月…

淳の勤める病院に施設の子が

運ばれてきた。
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