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淳、光と闇
第18章 淳、命の重さ
ある日。
淳は日勤の帰り
雄太の病室へ寄って
「ねぇ、雄太。
先生は帰るけど
何かある?」
「先生…お願いがある」
「なぁに?」
「あのね、
俺、先生の裸を
見たい…」
「は、裸を!!??」
「うん…駄目かな?」
「雄太、なんで先生の裸を?」
「俺。今まで大人の裸って
見たことない。
だから死ぬ前に
一度で良いから…」
「雄太!!!」
「な、何??」
「良い事?今度
今言った事もう一度口にしたら
先生、許さないわよ?」
「わ、分った…」
「先生は一度帰って
すぐに戻るから。
良い子で待っていなさい。」
「はい…」
淳は寮に戻ってシャワーを浴びて
一番気に入っている下着を着けて
一番気に入っている服に着替えて。
雄太の病室に戻ってきた。
しかし、雄太は…
意識不明の重体になっていた。
「ゆ、雄太!!」
慌てて雄太のそばへ行き
「雄太!!
しっかりしなさい!」
「淳!!連絡したのに。
すぐに白衣に着替えて
看護しなさい!!」
美紀の指示が飛ぶ。
「はい!!」
その夜、淳は
雄太に付きっ切りだった。
「雄太、頑張って…
しっかりするのよ!」
涙が止まらない淳…
時折雄太は苦しそうに魘されている。
「雄太!!」
そして夜中…
ベテランのみゆが担当になって
「淳、少し休みなさい。」
と淳を気遣った。
「はい…」
淳は詰め所で横になる。
その頃、雄太はみゆに
「看護婦さん、
お願いがあるの。」
「何です?雄太君…」
「あのね、先生を
おうちに帰してあげて。」
「はい?何でです?」
「先生は、僕の為に
寝ないで看病して
僕、これ以上は辛い…」
「雄太君、そんな心配は
無用ですよ?
先生は強いから大丈夫!」
「それだけではないの。
先生は僕に
何年生きたかではなくて
何年生きれたか?
を教えてくれた。
僕はそれが嬉しかった。
それまでの僕は
死ぬのが怖かった。
でも、先生は僕に勇気を
与えてくれた。
だから、僕は死ぬのは怖くない。
先生を休ませてあげて。」
淳は日勤の帰り
雄太の病室へ寄って
「ねぇ、雄太。
先生は帰るけど
何かある?」
「先生…お願いがある」
「なぁに?」
「あのね、
俺、先生の裸を
見たい…」
「は、裸を!!??」
「うん…駄目かな?」
「雄太、なんで先生の裸を?」
「俺。今まで大人の裸って
見たことない。
だから死ぬ前に
一度で良いから…」
「雄太!!!」
「な、何??」
「良い事?今度
今言った事もう一度口にしたら
先生、許さないわよ?」
「わ、分った…」
「先生は一度帰って
すぐに戻るから。
良い子で待っていなさい。」
「はい…」
淳は寮に戻ってシャワーを浴びて
一番気に入っている下着を着けて
一番気に入っている服に着替えて。
雄太の病室に戻ってきた。
しかし、雄太は…
意識不明の重体になっていた。
「ゆ、雄太!!」
慌てて雄太のそばへ行き
「雄太!!
しっかりしなさい!」
「淳!!連絡したのに。
すぐに白衣に着替えて
看護しなさい!!」
美紀の指示が飛ぶ。
「はい!!」
その夜、淳は
雄太に付きっ切りだった。
「雄太、頑張って…
しっかりするのよ!」
涙が止まらない淳…
時折雄太は苦しそうに魘されている。
「雄太!!」
そして夜中…
ベテランのみゆが担当になって
「淳、少し休みなさい。」
と淳を気遣った。
「はい…」
淳は詰め所で横になる。
その頃、雄太はみゆに
「看護婦さん、
お願いがあるの。」
「何です?雄太君…」
「あのね、先生を
おうちに帰してあげて。」
「はい?何でです?」
「先生は、僕の為に
寝ないで看病して
僕、これ以上は辛い…」
「雄太君、そんな心配は
無用ですよ?
先生は強いから大丈夫!」
「それだけではないの。
先生は僕に
何年生きたかではなくて
何年生きれたか?
を教えてくれた。
僕はそれが嬉しかった。
それまでの僕は
死ぬのが怖かった。
でも、先生は僕に勇気を
与えてくれた。
だから、僕は死ぬのは怖くない。
先生を休ませてあげて。」