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淳、光と闇
第18章 淳、命の重さ
「分ったわ。
でも先生は雄太君の
そばが良いって…」

「… … 」

「ねぇ…雄太君?」

「なに?」

「雄太君はさっき
死ぬのは怖くないって
言ってたけど。
私なら死ぬのは怖い。
どうして雄太君は
死ぬのは怖くないの?」

「なんだ。
あのね看護婦さん。
僕は…
15年も生きて
いられたんだよ?」

「15年も…??」

「そう、15年も…」

「でも、他の人はもっと
生きていられるわよ?」

「それはね、人は人だよ。
僕は僕…
だってもしかしたら…
10年しか生きれなかったも
知れないじゃないか?」

「そ、それは…」

「看護婦さんはベテランだと
先生に聞きました。
けど看護婦さんって
まだまだ勉強が足りないよ?」

「は??」

「人はね。
死ぬまでの間
どれだけ一生懸命になって
生きられるかが
それが生きた価値観だよ。」

「生きた価値観…」

「そう。
悔いのない生き方に…
10年も15年も、
80年もないでしょう?」

「そ、それは…」

みゆは混乱した。

今、危篤になりかけている

まだ15歳の少年の言う言葉か?

「それを誰に…?」

「そんな事
決まっているじゃないか。
先生だよ。」

「先生が貴方に?」

「そうだよ。」

「でもね、羨ましくないの?」

「ううん。
そう思う人は
後悔しない
生き方をしているか
分らないから…
羨ましくなんかない!

逆に僕のほうが胸を張って
生きてきた…
僕はそう思ってる。」

「この子…」

みゆは驚いて言葉も出なかった。
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