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淳、光と闇
第20章 トランぺッター龍二、悲しみのレクイエム
「うぅぅぅ…樹里…」
そこへ淳がたまたま通りかかって
「どうしました?」
と龍二に声をかけた。
「あ、看護師さん
樹里が、樹里が…
俺にもう来ないでくれと…」
龍二は淳に縋って泣いた。
「龍二さん…」
「俺にとって樹里は…
たった一つの希望だった。
樹里に見せたくて
俺は必死で努力して
数々の賞を取り
今、名誉を得た。
しかし、しかし、
俺には…
樹里を守ることも
助けてやる事も出来ない。
看護師さん、
俺は…どうしたらいい?」
真剣な表情で淳を見る龍二。
「お前さんか…
あのトランペットは…」
そこへ省吾が由美を伴って現れた。
「あ、旦那様、
どうして??」
「おぉ、淳ちゃん、
久しぶりだな…
今日はその樹里とかいう
女性の事で来たんじゃよ。」
「え??樹里さんの事で??」
淳は省吾と樹里が
どう繋がっているかが
分からなかった。
「淳ちゃん、樹里さんは
と言うより、
龍二君のトランペット。
あの悲しい音色の
出所を調べたら
ここに行きあたった。
龍二君には
すまないと思ったが
調べさせてもらった。
なぁ、龍二君。
樹里さんを
アメリカに行かせてみないか?」
「え?アメリカに??」
そこへ淳がたまたま通りかかって
「どうしました?」
と龍二に声をかけた。
「あ、看護師さん
樹里が、樹里が…
俺にもう来ないでくれと…」
龍二は淳に縋って泣いた。
「龍二さん…」
「俺にとって樹里は…
たった一つの希望だった。
樹里に見せたくて
俺は必死で努力して
数々の賞を取り
今、名誉を得た。
しかし、しかし、
俺には…
樹里を守ることも
助けてやる事も出来ない。
看護師さん、
俺は…どうしたらいい?」
真剣な表情で淳を見る龍二。
「お前さんか…
あのトランペットは…」
そこへ省吾が由美を伴って現れた。
「あ、旦那様、
どうして??」
「おぉ、淳ちゃん、
久しぶりだな…
今日はその樹里とかいう
女性の事で来たんじゃよ。」
「え??樹里さんの事で??」
淳は省吾と樹里が
どう繋がっているかが
分からなかった。
「淳ちゃん、樹里さんは
と言うより、
龍二君のトランペット。
あの悲しい音色の
出所を調べたら
ここに行きあたった。
龍二君には
すまないと思ったが
調べさせてもらった。
なぁ、龍二君。
樹里さんを
アメリカに行かせてみないか?」
「え?アメリカに??」