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淳、光と闇
第23章 救急救命の死闘
それだけなら淳ほどになると

一晩あれば慣れる。


次の日から淳はどんな患者が来ても

戻すことは無くなった。

しかっりと患者を見つめて

「先生!!動脈欠損が併発しています。」

逆に健にアドバイスする。

「こいつ…一晩で克服しやがった。」

「バキューム。」

「先生…指示遅い…」

「な、なにぃ??」

健は淳を睨むが手を止めている暇は無い。

「お前…」

「縫合完了。
淳…後は頼むぞ。」

「はい!!」

返事が聞こえた時には既に淳の

姿は無かった。

「あの…野郎…」

笑いながら健は夢子に

「婦長!あの淳とか言う看護師。
俺に盾ついてばかり。
しかし、腕は立つ…
あいつを救急救命に
引っ張れないか?」

夢子は笑いながら

「先生?
先生も淳ちゃんの
ファンになりましたか?」

「ファン??」

「あの子は
あぁやって
人の技を盗み成長していくのです。
それが異常に早い。
あの子が天才と言われる由縁です。」

「天才ね、
俺には努力の塊、
努力の鬼にしか見えないが…」

健はそう言って煙草を旨そうに吹かした。
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