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淳、光と闇
第25章 小さな命、ゆりの想い
しかし、さゆりは

「人の命を救い助けるべき
看護師が自らの命を
絶つと言う事は
看護師として失格です。

それに…
入院中の患者に抱かれて
妊娠してしまった。
無責任にも程があります。
ゆりちゃんの処分は
取り消しません!!」

「え??ゆりちゃん、
妊娠していたのですか?」

「そうです。
幸い、子供の命は助かりました。」

「ゆりちゃん…」


数日後、ゆりは退院した。

これを待って諮問機関が動き出して

さゆりとゆりの処分が検討された。

諮問機関でさゆりは

「ゆり看護師の不始末は
私の指導が足りなかった事が
原因でゆり看護師には
責任はありません。
失恋というのは誰にでも起こりうる
人としての自然な生理的現象です。

ですから今回の不始末に関しては
私一人が責任を負うべきものです。」

壇上でさゆりははっきりと意見を言った。

しかし、諮問機関は納得しなかった。

議論が行われ諮問機関は

「さゆり看護師長、
看護師に降格のうえ
外科外来へ転属。

ゆり看護師。
窃盗、不純異性行為、
及び自殺未遂の責任を取って…」

「待った!!」

そこへ現れたのはさゆりの

母校である大学病院の看護課校長と

ゆりと結花の親である院長夫妻だった。

「何でしょう?
ここは諮問機関ですよ?」

「そんな事、分ってる。
今の決定に不服があるから
待ったを掛けた。」

「何が不服だと言うのです?」

「あのな、君達は
大事な事を審議して
いないじゃないか?」

「大事な事??」

「そうだ…とても大事な事だ。」

「何です?これ以上
審議の対象とするべき事は
ありませんが?」

「君達は盲目…
めくらかね?」

「はぁ?」

「ゆり看護師は
確かに薬を無断で持ち出し
患者に抱かれて
妊娠して自殺未遂をしたが。

妊娠しておなかの子を守った。
人助けをしたんだ。
それを、どうして審議しない?」
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