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淳、光と闇
第25章 小さな命、ゆりの想い
「ぐぅ…」

健は

「これ以上騒ぐな
じじぃども。
騒げば自分達の首を
絞める事になる。
今回はゆり看護師が
結婚詐欺師に騙された。
それで…いいな?」

ジロリと諮問機関を睨みつけた健。

「分ったのか?」

「仕方ない…」

「ではこれで解決…」

健は勝手に締めてしまった。

これでさゆりとゆりの処分は

なしと決まった。


さゆりと健、院長夫妻、学校長は

ゆりにおなかの子をどうするか聞いた。

「ゆり君、子供を
どうするのかね?」

「ゆり…」

院長夫妻が心配している。

「私…生みます…」

「ゆり、無理しなくて良いんだよ。」

「パパ、ママ、
心配掛けてごめんなさい。
おなかの子は
相手が誰であろうと
私の大切な赤ちゃんです。

私と結花を我が子として
育ててくれたパパとママは
親子に血の繋がりも親がどうかも
関係ない事を私に教えてくれました。

ですから…私…
私の大切な赤ちゃんを産んで
立派に育てます。」

ゆりはおなかをさすりながら言う。

「ゆり…
良くぞ申した!!」

院長夫婦はゆりを抱きしめて

「結花が心配して。
私達に
「ゆりは悪い訳ではありません。
パパ、ママ…どうか…
ゆりを助けて…」
と泣きついてきた。
結花も、ゆりも
優しい子に育ってくれた。」
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