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淳、光と闇
第26章 みくの家庭教師
そして
「必ず…助ける…」
そう言って走り出した。
行き先は看護師長課…
課に入っていくとそこには健が
夢子とギャーギャーやり合っている。
「あれ?淳ちゃん?」
瞳が立ち上がって淳をみた。
「え?淳ちゃん?」
さゆりも淳を見つけた。
「どうしたのです?」
淳は看護師長達全員の前で土下座をして
「看護師長さん…
お願いです…
みくちゃんを…
みくちゃんを…
助けて下さい…たすけて…
お願いだから…」
そう言ってナースキャップを
自分の前に差し出した。
それは自分が看護師として
あってはいけない事をして
その責任を負って自分の
看護師生命を絶つと言う証だ。
さゆりは淳の前に立ち
「この…馬鹿者!!」
そう怒鳴って淳を張り倒した。
「淳!!貴方は…
そうやって…
事ある毎に看護師の証を
投げるのですか?
恥を知りなさい!!
淳、下がりなさい!!」
「婦長さん…」
淳は黙って下を向いている。
「淳!貴方…
看護師として失格です!
貴方には看護師としての…
自覚もないのですね…
明日…辞表を書いて持ってきなさい!!
分りましたか?」
物凄い形相でさゆりは淳を
叱りつけた。