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淳、光と闇
第26章 みくの家庭教師
「淳、必ず…
自分の手で…戻ってきなさい。
待ってるわよ…」
美紀をはじめ第一内科の看護師は
淳の復活を願った。
そして次の日…
みくが入院してきた。
「みく!!」
「結花…お世話になります…」
「絶対に…治すわ…
貴方を…死なせやしない…」
「すぐに治療に入る。
みくさん、辛いかも知れないが…
生きる為に頑張るんだ。」
医師がみくを激励する。
「はい…」
その頃…
優子は独断で省吾の屋敷の前に来ていた。
「あら?優子さん?」
由美が出てきて優子を屋敷内に
迎え入れた。
「少しお待ちくださいね。
今、旦那様が来ますわ…」
少しして省吾が入ってきた。
「優子君…どうしたね?
竜馬は?」
「社長は…いません…
今日は私の独断できました。」
「独断??」
「はい…
旦那様、どうか…
どうか…みくをお助け下さい…
私の可愛い娘を…お助け下さい。
それが叶うなら…
私…地獄へ落ちても良い!!」
優子はその場に崩れ落ちた。
「君の…地獄とやらは…
君にとって…どんなに辛いものか…
君は分っているのかね?」
省吾はジロリと優子を睨んで聞いた。