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淳、光と闇
第27章 みくと淳 復活へ自分との戦い

「救うのです…命を…
しかし、逝ってしまう人もいますよ。
淳、貴方は全てを救えません。
貴方が救えるのは
希望です。
祈りです。
そして生きた証です。

淳、貴方が出来る事。
それは生きた証をいつまでも守る事。
命を救うのは当たり前ですが
証を救って守るのは
貴方しかいないのですよ。
さぁ、淳、立ちなさい。
立って患者の想いを、証を救って
希望を与えるのです。」

誰かは分からないが確かに淳の耳には

はっきりと聞こえた。

「私…」

淳は立ち上がって走り出した。

「皆、私の患者さん!
私の希望、皆の希望、
そして生きた証!」


一方みくは必死で辛い治療を耐えていた。

辛すぎて食事も戻してしまう。

髪の毛が抜けて

それでもみくは

懸命に生きようとしていた。

治療は辛さの極限を極め、

みくはその辛さに悲鳴を上げる。

「く、苦しい!助けて…みくを助けて!」

それを竜馬と優子は

針の筵に座る思いで見ている。

「お父様、お母様…
みく苦しいのです。
お願い、みくを助けて!」

その悲鳴に優子は倒れそうだった。
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