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淳、光と闇
第27章 みくと淳 復活へ自分との戦い
「来ましたね?先生…」
「昼寝の時間の時給は高いぞ?」
「時給は私がデートして
差し上げますわ。」
「やだ…」
「即答ですか…」
「当たり前だ。
じゃじゃ馬とデートするくらいなら
野良猫としたほうが良い。」
「全く失礼な人ね?」
「お前にだけは
言われたくないが??」
「まぁ…」
そんなやり取りを聞いていた看護師達は
「あれ?淳の雰囲気が少し違う??」
健はシュナイダーに
「患者の癌は肝臓の奥深くに
根を張っている。
摘出は無理だが…」
「根の根幹を切除。」
「それしかないな…」
二人は簡単な会話だけで術式を決めた。
それを聞いた淳は美紀に
「肝臓分割手術の用意を。」
「え?淳ちゃん、
まだ指示は出ていないわよ?」
健が
「そんな指示はいらない。
じゃじゃ馬は会話だけで準備が出来る。
なにせ俺のパートナーだからな。」
「素晴らしいコンビネーションですね?」
シュナイダーが絶賛する。
「早く準備しなさい。」
美紀が間髪入れずに指示を出した。
これで通常よりも
半分の時間でオペを開始できた。
「じゃじゃ馬、俺の助手だ。」
「了解ですよ。」
健とシュナイダーは淳の補佐を得て手術を進めた。