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淳、光と闇
第27章 みくと淳 復活へ自分との戦い
みくは静かに眠って
手術室を出てきた。
「みく…」
結花、竜馬、優子がみくのそばに張り付いている。
健とシュナイダーが手術室から出てきて
「大丈夫…
手術は成功しました。
患者は助かります。
癌は転移していませんよ。」
そう言って二人はがっちりと握手した。
「あぁぁぁ…
みく…」
優子が崩れ落ちて両手で顔を覆った。
「みく、みくみくぅぅ…」
結花が取り乱してみくにしがみついた。
「良かった…患者は救われた…」
美紀がへなへなと崩れ落ちた。
知らせを聞いた詰所では
大歓声が沸き起こった。
「やった、やったぁ!!」
「ミスター健、
あの…じゃじゃ馬??に
会わせてください…」
「あいつはもういないさ。
ここよりももっと大事な
場所に行っているからな…」
健は煙草を咥えて旨そうに吹かした。
「是非、また会いたいのです。」
「本人に聞いてみな…」
そう言って健は去っていった。
それを竜馬と優子、結花が追いかけて
「先生、ありがとうございました!」
「ふん!俺はじゃじゃ馬に
頼まれて手術しただけだ。
あいつには…借りがあるからな。」