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淳、光と闇
第27章 みくと淳 復活へ自分との戦い
その頃、淳は省吾の屋敷を目指していた。
「あ、淳ちゃん…」
由美が出迎えて淳を省吾のところへ
連れて行った。
「おぉぉ、淳ちゃん、よく来たな…」
淳は深々と頭を下げて
「旦那様…淳は…淳は…
また旦那様に救われました。
ありがとうございました。」
下げた顔の目からは涙が零れ落ちている。
「淳ちゃんの優しい心根が
わしを動かした。それだけじゃ…」
「旦那様…」
「おうおう…泣くな。」
省吾はにこにこと笑って淳の頭を撫でた。
省吾は淳に
「謹慎して何かを掴んだんじゃな?」
「え?旦那様、どうしてそれを?」
「ははは…わしには
淳ちゃんの事は
何でもおみとおしじゃわい…」
「だ、旦那様!」
「また大きくなったな…」
「はい…淳は
大切なものをまた教えられました。」
「そうか…そうか…」