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淳、光と闇
第29章 省吾の入院
おばちゃんはそう言って

「患者さんには差別も区別もありません。
私達が望むものは…
患者さんが元気でここを去ること…
それだけなんです。
その為に…私は手を抜くわけにはいかないのですよ。」

「な、何と!!」

省吾は驚いた。

掃除にまでそれぞれのプライドと誇りがあり

一つの目的に向かって仕事を全うしている。

「うぅむ…
おばちゃん、手間を取らせた。
すまなかった…」

省吾は頭を下げた。

「いいんですよ…
省吾様…早くお元気になられてくださいね。」

おばちゃんはにっこり笑って去っていった。

さらに周りを見ている省吾。

すると…

「急患です!!
どいてどいて!
通路を開けて…
危ないからどきなさい!!」

物凄い声がして省吾が見ると

ゆりと淳が真剣な表情でストレッチャーを押している。

「どきなさい!!」

淳とユリの目は真剣そのもの。

「淳ちゃん、あんな目を…」

「集中治療準備!
機器確認、ベッド用意して!!」

詰所の中から美紀が飛び出してきた。

「何してる??
点滴台遅いよ!!
枕とひじ台を早く!」

傍らでは淳の声が

「もたもたしない!!
止血準備まだなの?
早くしなさい!!」

「先生!!先生!!」

そこへ健が走ってきた。

「おい…準備が20秒遅れてる…
何してるんだ。患者を殺す気か?」

健が怒鳴っている。

「あのう…」

省吾が声をかけた。

「なんだ?爺さん…
俺は忙しい…見てわからんか?」

「じ、爺さん??」

「爺さん、そこ邪魔になるから…
病室へ戻れ!!」

「な、何と…無礼な…」

「今はじじぃの戯言に付き合っている
暇はない。後で話し相手になってやるから…
そこをどけ!!」

健の表情が真剣だ。
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