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淳、光と闇
第30章 健と省吾
「じ、淳ちゃん!
どうして今頃…?」

「旦那様…
どうしてではありません!!
21時以降…水分は禁止と
言ってあるでしょう?」

怖い顔をして腕を組み

淳は省吾を睨みつけた。

「なぁ、淳ちゃん…
少しくらいなら…
構わんじゃろう?」

焦りながら省吾は淳に笑って見せた。

「駄目です!!
旦那様!検査の時間から
逆算して水分を制限する時間を
割りだしているのですよ?
それを…旦那様は…

旦那様、淳は淳は…
悲しゅう御座います。
淳は旦那様のお体を心配して…
こうして心を鬼にして
怒っているので御座います。
旦那様は…淳が悲しんでも…」

「わ、分かった!
分かったから…
淳ちゃん、泣かないでおくれ…
わしは…淳ちゃんの
泣き顔を見るのが
何より辛いんじゃ…
ほれ…この通り…
謝るから…」

省吾は淳に頭を下げた。

「旦那様…
ではこれ以降…
規則を守り淳に悲しい
想いをさせないと
お約束頂けますか?」

「うんうん…
約束する…約束するから…」

泣く子と淳には勝てない省吾。

「旦那様、ありがとうございます。
では、消灯時間を過ぎておりますので
お部屋へ戻りましょう。」

「うんうん…分かったぞ。
しかし、淳ちゃんはこんな時間まで
何をしておったのじゃ?」

「はい、淳は今日は
勉強会の日でした。
故にお仕事終わってから
仲間とお勉強をしておりました。」

「なんと、勉強とな?」

「はい…日々勉強しておきませんと
医療についていけません。」

「そうかそうか…
淳ちゃんは偉いなぁ…」

「淳だけではございませんよ。
皆がより高度な看護を目指して…
日々努力しております。」

「うむ…」

「さぁ、旦那様…
お部屋につきました。
はい…」

淳は両手を省吾に差し出した。
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