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淳、光と闇
第31章 淳、外来の恐怖
二人は夜勤の婦長に事情を説明して
許可を貰うことに…
夜勤の婦長は外科の舞だった。
「結花ちゃん、淳ちゃん…
備品の補充サボりましたね?」
キッと睨まれて二人は
「ごめんなさい…
補充は…芳子ちゃんに
任せていたので…」
「それを手抜きと言うのです。
明日、さゆり婦長に
報告しておきます。」
「ふ、婦長さん。
それだけは許して。
ばれたら婦長さんの説教が…」
「あはは…
さゆりの説教は応えるものね?」
内科でさゆりの下で働いていた
舞はさゆりの説教の怖さを良く知っている。
「婦長さん、お願い。」
手を合わせて拝み倒す結花と淳。
「仕方ないわね。
今度だけよ?
内緒にするから
今度、ケーキでもおごりなさい。
それと外科の応援が必要な時は
頼むわね?」
「は、はい!!
喜んで…」
舞は外来の鍵を二人に渡した。
「良いですか?
朝の4時までには返すのよ?」
「はい!!」
二人は詰め所に戻って
「夜勤婦長さんが
舞さんでよかった…」
「本当ね。
普通なら私達
明日の朝…」
「考えただけで恐ろしい…」