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淳、光と闇
第31章 淳、外来の恐怖
「じゃ、取ってくるね。」
淳が外来に向かった。
「寄り道するなよ?」
「りょーかい。」
淳は暗い外来への通路を歩いている。
「夜の外来って
本当に嫌だな。」
淳はそう思いながら外来の鍵を開けて
中へ入っていく。
すぐに出るつもりだったので
鍵は開けっ放しだ。
そんな光景を怪しい男が見ていた。
淳の後に続いて外来に入った。
「えーと…
あった。脱脂綿発見!!」
淳が脱脂綿を一箱持って振り返ると
「きゃっ!!」
いきなり知らない男に押し倒された。
「だ、誰??」
慌てる淳だが…
男は淳を押し倒してうつ伏せに押さえつける。
「は、離して!!」
暴れる淳だが
両手を後手に回されて締め上げられた。
「い、痛い!!」
男は後ろで淳の両手を縛り上げる。
「!!!!」
本能的に身の危険を感じた淳。
必死で暴れて
「た、助けてぇぇ!!」
大声で呼ぶがここは夜の外来。
人の気配はない。