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淳、光と闇
第32章 小さなスプリンターの大きな夢

「しかしドクター。
健は助からない手術を強引に
行って当院の信用を損ねた。」

「誰が…助からないと
決めましたか?」

「は?それは…」

「病院と医師、看護師と
スタッフ…どれも患者を救う
必要な物だ。
信用を得る為の道具ではない。」

権威は頑として処分を認めない。

「医師と看護師…
それにスタッフは…
患者の助かる確立が0%で
ない限り…助ける義務がある。
そんな基本的なこと…
貴方達は何故理解しない?」

「しかし…」

「だまらっしゃい!!」

権威が怒った。

「良いですか?
それでも諮問機関が…
健をはじめスタッフを処分するなら…
私は健とスタッフをアメリカに
連れて帰ります。
その上で…
もうここには医師の援助はしません。
それでも…健たちを…
処分しますか?」

きつい目で機関メンバーを睨む。

「健の行った手術は正しい…
そして、健をはじめ
スタッフの技術は素晴らしい。
盲目の貴方達には見えていないようだ。」

そう言って権威は議場を去った。

「また…健か…」
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