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淳、光と闇
第34章 看護の心
勢い余ってゆりは正と正面衝突寸前。
「きゃぁ!!」
正はぶつかりそうなゆりを抱きとめて
唇を奪った。
「むむむ…??!!」
いきなりキスされてゆりは驚いて
「な、何するの!!」
「バチン!!」
思わず正の頬を張り倒した。
「へへへ…
ゆりさんの唇…頂き…」
ゆりは真っ赤になっている。
ゆり、妊娠7か月。
母になろうとしているゆりは突然のキスに
戸惑い真っ赤になっている。
「あらら…妊婦さんが
キスされて真っ赤になってる。」
舌を出している正。
「こ、このぅ!
正!!待ちなさい!!」
「やだ…」
そんな光景を見て京子は不安になった。
「私…出来るかな…」
「正君、今日からあなたの
担当になる京子さんです。
よろしくね。」
淳が正の入っている個室へ京子を
連れていき担当の挨拶をする。
「へぇ?京子さんが
俺の担当?
出来るの?俺…
淳さんが良い…」
「あのね?看護師は
患者さんの好みで担当が
決まる訳ではないのよ?
分かった?」
キッと正を睨む淳。
「はいはい…」
「返事は一回でいいの!!」
「はい。分かりました…」
「あの…京子と言います。
宜しくお願いします…」
京子は丁寧に頭を下げた。