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淳、光と闇
第36章 省吾の我儘
「まぁ…呆れた…」

淳は開いた口が塞がらなかった。

「どう思うかね?」

省吾が淳に聞いた。

「早いですよね?
それに…旦那様は
淳ちゃんに毎日会える。
それに結花さんやゆりさんの
顔を毎日見れる。
それだけの理由なんですよ。
お体の調子が悪いなら
仕方ないですが…
そんな理由で皆さんに
ご迷惑をかけるなどと…
もっての外です!」

「だって…仕方ないじゃないか…
わしは…淳ちゃんの顔を
毎日みたい…
それに結花やゆりにも
毎日会いたい…」

省吾が膨れている。

「あの…旦那様…?」

「なんじゃ?って淳ちゃん…」

省吾が淳の顔を見ると淳は

頭から角を出して省吾を睨んでいる。

「あのですね…
病院は…旦那様の…
お遊びの場所では御座いません!!
旦那様はこの地域の象徴で御座いますよ?
それを…何ですか?
ご自分の希望だけを押し付けて…
自覚して下さいな!!」

しっかりと省吾は淳に説教されて

「とほほ…淳ちゃんに
怒られたわい…」

落ち込んでいる省吾…

淳はそんな省吾を可愛そうと思った。

自分はともかく…

旦那様は結花やゆりを自分の娘と

先日告白したばかりでやっと…

親子の確認をしたばかり…

毎日でも会いたいだろうな…

淳はそう思って

「旦那様…
旦那様のお気持ちは
この淳は痛いほど分かりますので…
今回だけ…特別に…
淳が検査入院をお勧めいたしますが…
ある程度は我慢もして頂きます。
守って…頂けますね?」
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